高校の同級生でもあるフォトグラファー“やまざきよしのり”のWebサイト。「依頼者の目となり一緒に表現したい」という彼のスタンスを印象的に伝えるために、彼のポートレートの上にイラストの目がまるで福笑いのようにコロコロ入れ替わり、文字通りいろんな目となるようデザインしています。

ちょうどこの時期に彼は精神的に調子を崩していて、それもあってWebサイトを立ち上げて心機一転を計りたかったのだと思いますが、まともにコミュニケーションが取れる状態ではありませんでした。まずはニュートラルな自分に戻ってもらうため、数日間一緒に旅をすることからこの仕事は始まります。いま一番行きたい場所に行こうということで、自遊人の運営する里山十帖に泊まったのはいい思い出です。冒頭の「依頼者の目となり一緒に表現したい」という言葉は、その長い道中の会話から自然に発せられた一言でした。

いつかまた調子を崩した時、このサイトが原点に立ち返るような存在になればと思い、目のイラストは彼の大切な家族や友人・知人にお願いしました（我々もいくつか描きました）。自分を見失いそうな時でも「みんな見ているよ」というメッセージです（2023/12/21）。